カナダ留学レポート
国際コミュニケーション学科 竹中 由紀さん
カナダ ビクトリア大学語学センター 留学生日記2
留学生活も残り1ヶ月となりました。7月の初めにはセメスターの修了を祝うフェアウェルパーティがあり、みんなドレスやスーツで着飾っていました。
7月は雨もなく、暑い日もありましたが日本のようなじめじめした暑さではないので快適でした。カナダ生活最後の贅沢で10日から4日間、ロッキーマウンテンのツアーに参加しました。ガイドは3人いたのですが、全員とても個性的で、バスに乗るたびに思わず声を出して笑ってしまうような話をたくさんしてくれました。ロッキーの景色は一度でいいですが、彼らに会いにまたそのツアーに参加したくなるほど魅力的な人たちでした。ツアー内容は、青や緑の綺麗な湖を4つ巡ったり、バッファローやオオカミを見たり、ホテルではホッケーをしたり、ガイドたちとパブに行ったりしました。安いツアーだったのでなんとなく心配でしたが、なにも問題なく最高のツアーだったと思います。
カナディアンロッキーへ
ツアーの後すぐにボランティアが始まりました。Ten Thousand Villagesはフェアトレードのお店で、ピアスや食器、テーブルクロスや民族楽器やコーヒー豆などさまざまなものが売っています。全て発展途上国の人々が作っています。観光客もビクトリアの方もたくさん来ます。接客業ですが、やろうと思えばお客さんとなんの会話もせずに一日を終えることができます。商品の陳列を直したり、レジの時の会話も定型文があるので会話は必要ありません。しかしそんなことをしていては二ヶ月もあるボランティアの意味がありません。"Hi."と話しかけ、"Are you visiting Victoria?"と言うことでお客さんと会話のきっかけを作っています。最初の三日くらいはとても緊張して、"Hi. How are you?"しか言えないことが何度もありました。しかしお客さんはみんな良い人ばかりで、私が一歩踏み出せば、私の拙い英語を理解しようとしてくれ、楽しく話してくれます。時には海外のテーブルマナーやキッチン用品の名前も教えてくれます。一番うれしかったのは、ビクトリアに住んでいるおばあさんが、日本人の私がボランティアしていることに感動して、この感動を詩に書くからね!と言ってくれたことです。
お店には社員の方が三人いて、ほかはみなさんボランティアです。全員お年を召されたおばあさんで、老人ホームに入らないためボランティアをしているそうです。20年以上ボランティアしている方もいます。最初は、お金にならないのによくやるなあと思っていましたが、お客さんと雑談していたり、レジの前に座ってコーヒーを飲んでサンドイッチをかじる自由な様子を見ると、本当に楽しみでやっているんだなあと思います。
ダウンタウンにあるボランティア先と家を行き来している生活なので、友達に会えませんが、ボランティアをする生活はとても充実しています。あと1ヶ月、もっとお客さんに話しかけ、ホストファミリーとの時間も大切にしていきたいです。
修了式にて