ドイツ留学レポート
国際コミュニケーション学科 宮本 芽依さん
アウクスブルク大学 留学生日記2
12月末から1月上旬にかけてドイツ西部のレムシャイト(Remscheid)という小さな町で10日間ほどホームステイをしました。この町はアウクスブルクから電車で7時間もかかるところにあります。自分と年齢の近いふたりの姉弟がいる家族と一緒にクリスマスと年末を楽しむことができました。クリスマスの三日間は家族で豪華な食事を食べたり、親戚と挨拶をしたりと日本のクリスマスのような騒がしさはなくどちらかというと日本の正月に近いかもしれません。クリスマスとは異なり、年末はホストシスターが友達同士のパーティーに連れて行ってくれて、皆でお酒を飲みながら年越しのカウントダウンをしたり、花火を打ち上げたりしてドイツでしか味わえないとても賑やかな大晦日とお正月でした。
他にも、ケルンやデュッセルドルフに連れて行ってもらったり、ホストマザーの友達の家に遊びに行ったりしました。ホストマザーはエクアドル出身で、家族全員がドイツ語、英語、スペイン語を話せます。エクアドルや南米のお祭りや習慣の話を聞かせてもらったり、南米の料理を紹介してもらったりしてドイツの文化だけでなく多様な文化に触れることができてとても楽しかったです。お互いの国におけるクリスマスや正月の祝い方や宗教観の話をしているとそれぞれの国で異なる風習や考え方がある一方で、共感できるところもあり、とても興味深く、また違う意味での驚きもありました。ホストファミリーはとても寝坊が好きで、兄弟は声をかけなければ昼を過ぎても起きてきません。ドイツ人は何事にもきっちりしているというイメージをもっていたため正直なところ驚きました。ホストファミリーにそのことを話すと年配の人は時間にきっちりしているけれど、若い人は時間にルーズであったり、何事に対してもおおざっぱであったりする傾向が見られるということで日本人とあまり変わらないのだと思いました。
アウクスブルクでは、ドアを次の人のために開けて待っていたり、開けて待っていてくれた人にお礼を言ったりすることは当たり前のように行われているのですが、Remscheidやケルン、デュッセルドルフでは私が見た限りではそのような光景は見られませんでした。ホストファミリーからも西部の人たちは南部(バイエルン州)の人に比べるとそこまで親切ではないと聞いていましたが、バイエルン州の人が陽気と言われるのはこういったことから来ているのかもしれません。他にもドイツ各地の方言について教えてもらいドイツについてたくさん知ることができました。
ホストファミリーやその親戚や友達とのたくさんの出会いに恵まれ、会う人全員に親切に接してもらって素敵な10日間になりました。帰り際にはホストファミリーにここはあなたの第二の故郷だからいつでも帰ってきてねと言われてとても嬉しかったです。日本に帰るまでにもう一度会いに行くつもりでいます。