中国留学レポート
国際コミュニケーション学科 加藤 千尋さん
中国 海南大学
海南大学での留学がスタートしてはや1か月が経過しました。はじめは文化の違いや言語の壁に悩むことが多く不安が大きかったですが、友達もでき、こちらの生活にもだんだんと慣れてきました。
私は、海南大学で他国の留学生たちと一緒に中国語の語学の授業を受けています。到着して2日後にクラス分けのテスト(面接とペーパーテスト)を受け、AからE班中のC2班というクラスに決まりました。このクラスの生徒数は10人ほどで、日本人は私1人、そのほかにロシアや韓国、フランスなど世界各地からの留学生がいます。授業は月曜から金曜の午前中のみで、教科は総合、読解、リスニング、スピーキングの4つです。初めての授業で最も驚いたことは、クラスメイトの語学力の高さです。先生が話す中国語はとても早く、私にはほとんど理解できなかったのに、ほかのクラスメイトは聞き取れているようで、先生とも違和感なく中国語で会話できていました。聞くところによると、日本人は漢字に親しんでいる分、他国の留学生に比べて読み書きの能力が高いため、初めからレベルの高いクラスで学ばせてもらえるようです。他のクラスメイトについていくために毎日の宿題に加えて念入りに授業の予習復習をすることが必須です。学習面では苦労も多いですが、良い先生やクラスメイトに恵まれ、授業にもだんだんとついていけるようになってきました。ランゲージパートナーの現地学生の子に宿題を手伝ってもらったり、会話の練習をさせてもらう機会も多くあり、これからさらに語学力を伸ばしていきたいと強く思います。
生活面では、日本とは良くも悪くも異なる面が多くあり今でも毎日が衝撃の日々です。海南大学があるここ海口市は、商業施設や飲食店が多くあり夜に近づくにつれだんだんとにぎわうような華やかな街です。そんな華やかな街であるからこそ危険も多いようです。大学の外に出ると、車のクラクションの音が常に鳴り響き、歩道にまで多くのバイクや自転車が走っています。また、スリも多いようで、街を歩いている際に通りすがりの人に斜め掛けのカバンを持たないよう注意されたときは驚きました。にぎやかで楽しい街ですが安全面には細心の注意を払う必要があるようです。良い面としては、日本と比べてネットの発達が進んでおり、様々な面において便利な暮らしができることです。例えば、屋台を含めてほとんどの飲食店や商業施設、自動販売機でさえも携帯のアプリで支払いが可能であり、現金を持ち歩かなくても困らないです。また、飲食業と配達業が連携しており、携帯のアプリで好きな飲食店の飲食物を注文するとその配達業の人が自宅まで宅配してくれるという便利なシステムが普及しており、大学内でもご飯の時間になると配達中のバイクを頻繁に見かけます。同じアジアに位置する中国でも、似た文化もありますが異なる文化も本当に多くあり、毎日が異文化理解の日々でとても興味深いです。
残りの9か月も、語学力を着実にのばしながら、周りへの感謝を忘れず、好奇心を持ち様々な新しいことに挑戦して有意義な留学生活を送っていきたいと思います。