アメリカ留学レポート
国際コミュニケーション学科 澤田 知佳さん
アメリカ 北ミシガン大学
マーケット市で過ごし始めて4週間、北ミシガン大学に通うようになって2週間が経とうとしています。少しずつ現地での生活にも慣れ始めました。マーケット市は日本の夏のような暑さよりも比較的涼しい日が多く、時には肌寒い日があります。私の住んでいる東近江市とマーケット市は似ているところがあり、落ち着いた生活が過ごせています。
留学先である北ミシガン大学でのオリエンテーションが始まる前の一週間はホームステイをしていました。私の場合はホストマザーとの生活でしたが、彼女はマーケット市の紹介や彼女の家族、友達の紹介をしてくれました。日本では見られないような景色を見ることができ、たくさんの方と出会うことで話し方の違いを体感することができました。特に、スペリオル湖の水の透明さには感動していました。
大学のオリエンテーションは一週間ありました。大学生活についての説明だけでなく、在学生によるキャンパスツアー、パソコンの配布、などなど一日一日の内容が濃かったです。日本人の留学生は私だけで不安でしたが、中国の出身の女の子が「こんにちは」と声をかけてくれて、そこから会話を繰り広げることができて嬉しかったです。また、オリエンテーションの最終日には留学生だけで行くボートトリップがありました。ピクチャードロックのクルージングで、参加者は留学生に加えて現地の方もいて交流することができました。お昼ご飯はマーケット市では一般的な料理である、パスティを食べました。
大学が始まってからは寮生活になりました。私と同い年の女の子と一緒に生活しています。時間が合えば一緒に朝ごはんを食べたりして仲を深めています。お風呂とトイレは隣の部屋の学生と共有しています。私の場合は3人ですが、基本は4人です。学習机とタンス、ベッドが与えられているだけで他は基本的に自由に持ち込んで大丈夫です。中には、電飾を持ち込んでいる学生もいて、驚きました。定期的に寮でのミーティングもあり、参加するたびに「名前は?」「どこから来たの?」と声をかけられます。ただ、相手が名前を名乗っても聞き慣れていない名前が多くすぐに覚えられないのが悲しいです。
私は今期では、ライティングとコミュニケーションと社会学を履修しました。社会学は大規模なクラスでレクチャー型ですが、学生は先生の発言に疑問を持ったらすぐに手を挙げ発言をすることが多いです。ライティングとコミュニケーションは少人数でこちらも学生の積極的な参加が見られます。留学生は私だけです。自己紹介をする機会があり、「日本から来た」というと「そうなんだ、すごいね」で終わります。日本人だからと言って何か特別なことをしてくれるわけではありません。話すスピードも滋賀県立大学で経験していたようなものではなく、授業が始まった一週目は正直心が折れました。何もわからない、わからないところがわからない、どうしよう、と。課題の量も多いだけでなく、単語を調べることから始まるので、時間が現地の学生よりも倍以上かかります。それでも学ぶためには前を向いて取り組むしかない、と自分に言い聞かせています。予習をちゃんとすれば授業で聞き取れて理解することもでき、その瞬間に出会った時、すごく嬉しかったです。私はまだ授業で発言できていないので、早くできるように頑張ろうと思います。
言いたいことが思うように伝わらない、相手の発言が聞き取れず曖昧な返事をしてしまう、というのが現状です。その経験をするたびに悔しさがこみ上げてきます。早く上達したい!と思いますが焦らず、着実に、自分らしく力を伸ばしていきたいです。