中国留学レポート1

地域文化学科  李 崇瑜さん

中国 青海民族大学

 私は今、中国青海省にある青海民族大学に交換留学しています。半年間大学の国際教育センターでほかの外国人と一緒にアムドチベット語を勉強しています。
 滋賀県立大学と青海民族大学の間に交換留学を派遣するのは今年から始めたため、私は県大から最初の交換留学生となりました。そこで自分の経験を書きながら、民大を紹介します。その前に、自分の留学動機を話そうと思います。

◇留学動機

 留学を決めたとき、多くの友達からの質問されました。"君は台湾出身でしょう、中国語ならもうペラペラのはずなのに、なぜ中国に留学しようとするの。"それに既に留学している私がまたほかのところに交換留学することは確かにおかしいと思われるかもしれません。
 私は人類学に興味を持ち、県立大学に入ったが、一回生から世話になった棚瀬慈郎先生はチベットの研究を長年しておられます。彼の授業を受け、そして話しているうちに、私はチベットについてもっと知りたくなりました。
 また、県立大学に在籍している留学生の中に、三人のチベット人がいます。彼らと友達になり、いろんなこと私に教えてくれて、結局チベットに行きたいなという気持ちがだんだん強くなりました。
 2回生のときちょうど滋賀県立大学は青海民族大学と交換留学の協定を結び、棚瀬先生から交換留学に行きませんかと言われ、そのとき色々考えたが、やはりこのチャンスを逃したくないと思って、それで留学している私はまた留学することに決めました。

大学
大学
街の様子
街の様子

◇青海、そして大学について

 私はチベットとずっと言っているけど、青海省は中国でしょうと皆さんが疑問を持っているかもしれません。
 世間が考えているチベットはチベット自治区だけですが、実際チベットはそれより遥かに広く、中国の青海、四川、雲南、インドのラダック、ネパール、ブーダンなどの地域に多くのチベット人が定住しています。青海は昔からチベットの一つの地域であり、チベット人にアムドと呼ばれています。中華人民共和国統治に入ってから漢民族が大量移住したため、今チベット人はマイノリティになりました。現在の青海省は漢民族を初め、チベット族、モンゴル族、ほか数多くの民族が混住しています。
 青海民族大学は青海省で最も大きな都市、西寧市に所在し、規模のかなり大きい大学です。西寧市はチベット高原の東の隅にあり、標高2000メートルを越えていますが、200万人を超える町であり、避暑の聖地として有名です。
 大学のキャンパスは西寧の繁華街からバスで30分くらい離れるところで結構便利です。校内は幾つかの食堂や売店があり、生活に不足はありません。学校の近くにスーパーとレストランも多いので、困ることはないと思います。名前に民族が付くため、少数民族に関する学科が多く、人類学を勉強している私にとってはパラダイスのようなところですが、残念ながら留学生が勉強できるのは、中国語やアムドチベット語のみです。
 留学生は全員国際教育センターに所属し、各学科の授業を聞くのは教務の許可が要ります。とはいえ、語学の授業は結構充実しているので言語の勉強で精一杯です。

友達と草原に遊びに行った
友達と草原に遊びに行った
中国語、チベット語とモンゴル語で表記
中国語、チベット語とモンゴル語で表記