「異文化理解B」レポート

異文化理解B 中国湖南省湖南師範大学

異文化理解Bレポート 中国湖南省湖南師範大学

報告者:人間文化学部国際コミュニケーション学科 中嶋 紗也子さん

 私は異文化理解Bの中国研修に参加して本当に良かったと思っています。なぜなら、この研修で様々なことを経験でき、学ぶことができたからです。それらは研修に参加せずに日本で春休みを過ごしていたら、絶対に得られなかったでしょう。私がこの研修で得たものは3つあります。

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 まず、実際に中国という国を自分の目で見たことで、今までの間違った考えがなくなったということです。中国に行く前は、領土問題が起きたこともあって、ほとんどの中国人が日本人を嫌っているのではないかと思っていました。しかし、私が約二週間過ごした長沙では「何人ですか?」と聞かれて「日本人です。」と答えても、悪い扱いを受けるどころか、相手はみな優しく対応してくれました。長沙で何日か過ごしていると、中国人は見た目には近寄りがたい雰囲気を醸し出しているのですが、特に怒っているとか不機嫌なわけでもないこともわかり、少し安心しました。その点では、去年度滋賀県立大学に留学していた学生も話していましたが、日本人はよく他人に笑顔を向けるという特徴があるように思います。また、中国には美しい景色が数多くあることにも驚きました。長沙の夜景、毎週開かれる橘子洲?周辺での花火大会など、いくつもの美しい景色にとても感動しました。特に、二泊三日で観光した張家界では高い山々が多くそびえたつ壮大な景色に圧倒されました。

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 二つ目は、現地の学生がいろいろな屋台やレストランに連れて行ってくれたおかげで、日本では食べられない食材も味わうことができ、「こんなものも食べられるのか」とか「こんなにおいしいものがあったんだ」という発見があったことです。ウサギ、豚の顔、尾など、最初は少し抵抗がありましたが食べてみるとおいしいものがたくさんありました。しかし、驚いたのは鶏の足もそのまま食べるということでした。現地の学生に「日本はスープにして捨ててしまう」と言ったら「もったいない」と言われてしまいました。中国では、カエルもよく食べられており、スーパーに生きたまま売られていて、客から注文があると魚のようにさばかれていました。驚くことばかりでしたが、それもまた良い経験になりました。

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 最後に、中国の学生の勉強熱心さから刺激を受け、自分ももっと熱心に勉強しなければと思うようになったことです。私たちが滞在していた期間中、学生から話を聞いていると、留学するには大勢の希望者の中から少しの人数だけが選ばれるため、みな必死に勉強しており、留学しない人でも日本語能力試験で一級を所得できるよう日々努力しているそうです。また、私たちが午後8時過ぎに湖南師範大学付属高校の前を通り過ぎる時も学校の教室の電気がついており、良い大学に合格するため高校生はその時間になっても勉強していると聞きました。このような話を聞いていると、いくら中国の人口は多く受験の競争率が高いからたくさん勉強しなければならないとはいえ、自分も含め日本の学生は勉強をしなさすぎではないかと思いました。特に大学生になるとほとんどの人が遊んでしまいがちで、中国の大学生との学習時間差が大きく開いてしまっていることでしょう。そう思ったため、帰国したら自分も中国の学生のように勉学に励むつもりです。
 以上がこの研修で主に得られることです。この研修に参加したことで様々なことが体験でき、中国でたくさんの友人をつくることができました。本当に貴重な経験ができたと思っています。