アメリカ留学レポート
国際コミュニケーション学科 田中 悠人さん
アメリカ オリンピックカレッジ 留学生日記2
11月になり、僕の留学生活も残り一ヶ月となりました。この前まではまだまだ時間があるなと思っていましたが、いざあと一ヶ月となると段々寂しい気持ちも湧いてきます。今回のレポートではホームステイでの生活について前回よりも詳しく書いてみたいと思います。
オリンピックカレッジのホームステイは基本的に平日は朝晩の食事付きで、平日の昼と土日の三食は自分で用意することになっています。ですが、僕の住んでいるホストファミリーの方は「子供にはお腹を空かせたくない」と言って平日の昼も土日も家にあるものを何でも食べて良いと言って下さるので、食事に関しては全く心配がいりません。ただ、日本人の気質なのか、何か欲しい物がある時「これを食べてもいいですか?」といつも尋ねてしまいます。そう言うとファミリーの方に「ここはお前の家なのになぜそんなことを聞くのか。もっと自由にしていいんだぞ」と言われ、他の日本人の子に聞いてもそのような感じなので、文化というか感覚の違いを感じます。しかし逆に考えてみれば、それだけ僕のことを家族の一人として見てくれているという様にも思えるので嬉しいです。そして大学の登下校は基本的にバスを利用することになっているのですが、これもまたファミリーの方が「朝バス停で待っているのは寒いから毎朝車で送って行ってあげる」と仰るので本当に助かっています。帰りは自分の好きな時間に帰りたいのでバスを利用しています。ただ日本のバスと違って、バスは1、2時間に一本しかなかったり、止まるバス停のアナウンスもなく、事前に自分が降りるバス停がどの辺りにあるかを把握してバスを止める合図をしなければならないため、最初のうちはかなり苦労しました。家に帰ると大体は部屋でまず宿題を終わらせます。ですが終わってしまうと結構暇になるので、そういう時はリビングのテレビで映画を観ています。テレビも自由にいつでも使っていいことになっているので、本当に快適としか言いようがないです。ただ家が住宅街にありバス停まで遠いため、どこかへ出かけようと思っても車が運転できないとかなり厳しいです。一度散歩がてら出かけましたが、急な長い登り坂があったり、似たような家が多く、迷子になりかけたりして徒歩では無謀すぎると思いました。
またある日、日本の食べ物のことでたこ焼きが家で話題になりました。そこで僕が「たこ焼きなら道具がそろえば作れます」と言うと是非作ってほしいと頼まれ、作ることになりました。近くのアジアの食べ物を扱っている店などに行って材料を調達しましたが、たこ焼き粉だけがどうしても見つからず、薄力粉などを使って一から作ることになり、初めてのことで結構苦労しました。そのため、かなり雑なたこ焼きになると思っていましたが、実際焼き終わると日本で作っていたものとたいして変わらず、皆に食べてもらうととても喜んで下さりました。さらに、作り方も教えてほしいと頼まれたので、その場でレクチャーしてお互いに親睦を深めることができた良い機会になりました。
ホームステイだと現地での生活を生で体験できますし、いろいろな所へ連れて行って下さったりするので、本当に貴重な経験ができます。残り1ヶ月、皆さんに感謝しながら充実した留学生活を終えられるようにしていきたいです。