ドイツ留学レポート
国際コミュニケーション学科 宮本 芽依さん
アウクスブルク大学
ドイツに来てから2ヶ月が経ちました。こちらでの生活にももう随分慣れてきました。11月半ばごろから急に寒くなりはじめて、月末には3回ほど雪が降りました。寒さに加えて、日が落ちるのも早くなり、暗くて気分が沈みがちになってしまいます。寒くて部屋から出るのが億劫になることもしばしばあります。
この時期には大変なこともありますが、楽しいこともたくさんあります。11月末から各地でクリスマスマーケットが開かれており、現地では誰もがクリスマスを心待ちにし、心から楽しんでいる様子が伝わってきます。どんなに寒くても笑顔が溢れています。クリスマスに雪が降ることを願ったり、陽気にワインや食事を囲んで盛り上がったりして、とても明るく前向きです。私もこの寒さに負けずにドイツでの冬を満喫しようという気持ちになります。街の市庁舎の前には大きなクリスマスツリーやクリスマスピラミッド(Weihnachtspyramide)、たくさんの可愛いお店が並んでいます。細かい細工が施された可愛いオーナメントや、シュトレンなどドイツらしい甘いお菓子、ソーセージやホットワインなどを買うことができます。たくさんの人が友達や家族と温かいお酒を飲みながら会話を楽しんでいます。毎週末には「天使の演奏(Engelesspiel)」と呼ばれるショーが行われます。市庁舎の窓からたくさんの天使たちが顔をのぞかせたり、フルートなどの楽器を演奏したりします。本物の天使のようでとても幻想的です。留学する前にドイツ語の授業で「天使の演奏」の映像を見る機会があり、実際に自分の目で見てみたいと思っていましたので、それが叶って本当によかったです。
クリスマスマーケット以外にもタンデムパートナーやチューターとクリスマスに向けてたくさんのクッキーを焼いたり、アドヴェントカレンダー(Adventskalender)をプレゼントしてもらったりしてクリスマスにまつわるたくさんのイベントを楽しんでいます。アドヴェントカレンダーとは、24個の小窓がついているカレンダーでその中には小さなチョコレートが入っています。12月1日からその窓を1日に1つずつ開けて12月24日から始まるクリスマスをまだかまだかと待ちわびます。ドイツ各地のクリスマスマーケットはそれぞれ特色がありますのでこの機会にたくさん訪れてみたいと思います。
授業は相変わらず難易度が高く、とても大変です。11月半ばごろに少し心が折れて何に対してもやる気が出なくなってしまいましたが、タンデムパートナーやチューター、他の留学生やドイツ人の友達、日本の友達と話したり、クリスマスマーケットに行ったりして気分転換ができたおかげで今は以前よりも気負いしすぎず前向きにドイツ語の学習に取り組むことができています。話す時は、落ち着いてゆっくりと丁寧に話そうと心がけるようにし、空いている時間にはドイツ語で文章を組み立てて頭の中で話す練習をしています。授業内容が理解できるようになったり、友達とテンポよく会話ができるようになったりして徐々にできることが増えて嬉しいです。気分が落ち込んでいた時はドイツ語を見るのも嫌になっていましたが、今は自分に合ったやり方で学習ができていますのでとても楽しめています。
フランスでの事件もあり不安はありますが、今しかできないことを楽しもうと思います。