ニュージーランド留学レポート
国際コミュニケーション学科 吉竹 真穂さん
ニュージーランド オークランド大学イングリッシュランゲージアカデミー
ニュージーランドに来てから約一か月が経ちました。地形やバスの乗り方などこちらの生活にもだいぶ慣れてきました。通貨が違うので最初は外でご飯を食べたり、お店で物を買うのはとても緊張しました。たまにこちらが日本人と分かって「コンニチハ」と日本語で話しかけてくれる人もいて、そんな気さくなkiwiの人々のおかげでとてもあたたかい気持ちになります。慣れたといっても、ステイ先と学校のある市内の一部くらいしかまだ知らないので、これから徐々にガイドブックなどに載っていないようなニュージーランドの魅力的なところを探していけたらいいなと思います。このレポートでは、普段の授業内容と、最近のアクティビティーについて書いていきたいと思います。
最初に、普段の授業の内容について報告したいと思います。私の受講しているAcademic Englishコースは、英語を第二言語とする人々がThe University of Aucklandの進学を目指して、英語の基礎や実際の大学の授業でやる内容を練習するコースです。モジュール1~4という形でレベル別にクラス分けされています。私のクラスは午後から授業が始まり、一日二コマずつで一コマが120分あります。最初、授業を受ける前は120分という時間にやっていけるか不安でしたが、どちらのクラスも参加型の授業のためとても充実しておりあっという間に120分が過ぎてしまいます。一コマ目の授業はコアクラスとなっており、基礎の文法やリスニング、ライティングの書き方などを勉強しています。文法は内容的には受動態や現在完了形など中学や高校で習ったようなことを勉強していますが、英語で学ぶとやはり理解の深まり方が違い、なにより英語の文法用語を知っていないと意味は分かっていても説明したり、発言することが出来ません。私は初日の授業を終えた後、文法を習う以前にそれを説明する単語さえ知らなかったので、日本にいる時にもっと根本的なところから勉強すべきだったなと強く感じました。だから最初の一週間は授業で使った文法用語は必ず単語帳に書くようにして覚えました。その結果二週目の授業は一週目に比べて、とても授業の理解度が高まり発言の回数も増えました。二コマ目は選択クラスで、IELTSクラスと大学準備クラスに分かれており、私は大学準備クラスを履修しました。このクラスでは主にプレゼンテーションやディスカッションなど、実際の大学の授業で行うようなことを勉強するクラスです。私はこのクラスが正直とても苦手です。なぜならリーディングに出てくる単語が専門的だったり、リスニングが実際の講義を模したものでとても速かったり、何よりプレゼンテーションがとても苦痛です。3~5分という短時間のプレゼンテーションではありますが、120分という限られた授業の中でリサーチを含めた準備を全てその時間内に作らなければならず、なかなか上手く発表する情報をピックアップしたり文を組み立てたりできません。またライティングにおいても、私が一番ハードだと感じたのはプレゼンテーションと同様に、60分の間にネットから情報をピックアップしその内容について40分間でトピックに沿ってエッセイを書くというものです。最初この内容の授業を終えた後、私を含めクラスメートたちも魂が抜けたような顔をしていました。しかし、やり切ったあとの達成感と満足度はとても大きいです。これらの授業を受けて、様々な英語のスキルを身に着けようと思いました。
次に最近のアクティビティーについて書きたいと思います。まず、10月のはじめにCornwall Parkというところでお花見をしました。ニュージーランドは南半球にある国なので、日本とは逆で今の時期がちょうど春の暦になります。だから今年は二回桜を楽しむことができました。その公園にはたくさんの人々がお花見に来ており、私はお花見という風習は日本独自の文化だと思っていたので、ニュージーランドの人々もお花見をする風習があるのだな、と驚きました。また、桜の種類もソメイヨシノではありませんでした。そのお花見を通じて、ニュージーランドにワーキングホリデーとして来ている日本人の方や、日本に興味を持ってくれている外国人の方々と知り合い話す機会を持つことができました。毎週金曜日に、オークランド大学のサークルのような団体が日本人と日本に興味のある外国人のためのカンバセ―ションの場を設けており、そのカンバセ―ションに参加しました。その集まりには国籍を問わずにたくさんの外国人が参加しており、そんなにたくさんの人々が日本に興味を持ってくれているのだと嬉しくなりました。とても流ちょうに日本語を話す人や本当に少ししか話せないという人もおり、友達を作るだけでなく英語を練習する場にもなりました。アクティビティーからは少し外れるのですが、同じ言語学校に通っている、特に韓国人は日本の有名人を知っていたり、日本語を話せたりと他の国よりも強く興味を示してくれます。日本にいた時は、反日だとか親日だとかというニュースや記事を見かけましたが、公に出ている情報は本当に一部に過ぎないのだなと改めて思いました。そのような固定観念に捕らわれず、様々な国の人々と関わっていけたらいいなと思います。