カナダ留学レポート
国際コミュニケーション学科 竹中 由紀さん
カナダ ビクトリア大学語学センター 留学生日記3
留学生活も残り5日となりました。これが最後の留学レポートになります。思い返してみると、留学生活は瞬く間に過ぎていきました。シアトルに行ったりバンクーバーに行ったり、カナディアンロッキーのツアーに参加したり、旅行や観光の面でも充実していましたが、勉強面でもわりと良い成績を修めることができ、その後のボランティアでも誰にもできない経験をしているんだという充実感を得ることができました。
ひと月ほど前は夜の10時頃まで明るかったのですが、最近は9時過ぎにはもう暗く、季節をひとつ過ごしたということを実感しています。9月も終わりになると、夕方の5時にはもう暗くなっているそうで、経験してみたかったです。
今月は、ホストマザーがパークスビルのsandcastle competitionに連れて行ってくれました(ナナイモの近くです)。車で往復4時間の長旅で、道中、お互いの家族の話をしたり、ホストマザーの昔の仕事の話も聞きました。Sandcastleはビーチのそばにあり、私たち客は入場料2ドルを払って10個以上の作品を見ました。入場料と引き換えに一枚おもちゃのコインをもらい、自分が気に入った作品に投票するシステムでした。また、Coombsという場所にある隠れた観光地、屋根の上でヤギが生活しているお店にも行きました。
一日中ホストマザーと一緒にいたので、本当にたくさん英語を話しました。マザーの発言で印象に残ったのは、日本人は働きすぎだから、ユキも将来働きすぎだと感じたらここでの生活を思い出していつでも帰ってきてね、と言われたことです。留学生を受け入れているのもこのような理由があるからだと聞きました。日本人がよく働くというのはカナダ人にとってはマイナスなイメージに取られるようです。たしかにボランティア先のマネージャーも、1、2分の遅刻は平気でするし、早く来るとしても2分前など、日本人の5分前行動や残業もほとんどしません。私たち日本人は、カナダといえば大自然に囲まれた陽気な人々の多い国だというイメージがありますが、本当にそうなのだと思いました。悪いふうにとれば、仕事に不真面目で怠惰、実際平日は6時に閉まってしまう店がほとんどです。しかし私はここがとても好きです。留学前は、ここにまた来たい、ましてや将来的には住んでみたいと思うとは考えてもみませんでした。
ビクトリアは本当に良いところです。田舎もあり、ダウンタウンのような街もあり、バンクーバーもシアトルも近く、観光地なので観光客や英語が堪能ではない人にお店の人は優しく接してくれます。ボランティアを通して現地の人とたくさんふれあい、ここに住みたいという願望は一層強くなりました。この5ヶ月のとても短かった留学生活で得たものは、英語能力の向上とカナダ文化に関する知識はもちろんのこと、目があったら気まずくそらすのではなく笑うこと、友達にも仕事にも良い意味で怠惰に、おおらかになることなど、内面的な成長もできました。カナダに留学させてくれた家族にも学校にもとても感謝しています。
ホストマザーと
ボランティア先のお店
Sandcastle Competition
屋根の上でヤギが生活