アメリカ留学レポート
国際コミュニケーション学科 長崎 晴菜 さん
オーバーン大学モンゴメリー校
アラバマ州モンゴメリーでの留学生活を始めてもうそろそろ二ヶ月となります。来た当初は日本の料理が恋しくなったり、あまりの予習、復習、課題の多さに不安になったりもしましたが、もうほとんどアメリカでの生活にも慣れ、毎日楽しく過ごしています。
授業について
私は現在The U.S. History Since 1865、Cultural Anthropology、Music Appreciation、Mandarin Chineseの四つの授業を履修しています。授業は月曜日から木曜日の週に二回ずつあり、金曜日から日曜日は休みです。なので課題や予習が多くても、なんとか乗り切れるようになっています。
The U.S. History Since 1865では南北戦争以後のアメリカ史について学んでおり、授業に関連した資料を読んだ上でのエッセイ課題やテストなどが定期的に行われます。エッセイ課題は読む量が多くてとても苦労しました。
Cultural Anthropologyでは主に文化人類学の基礎を学んでいますが、授業とは別にエスノグラフィーを読んで質問に沿った解答を書くという課題もあります。エスノグラフィーは4種類のうちから好きなものを選ぶことができ、私はUndocumented Immigrantsについて書かれたエスノグラフィーを選びました。これもアメリカ史の課題と同様、読む量が多かったり内容がきちんと理解できなかったりと大変ですが、興味深い内容なので楽しんで取り組んでいます。
想像以上の課題やテストの多さには苦労していますが、分からない箇所があれば先生やLearning Centerのチューターの方たちに質問することが出来るし、また中には提出したエッセイにアドバイスを加えて返却してくれる先生もいるので、次回エッセイを書くときの参考にすることが出来ます。
休日について
休日は基本的に課題をしたり、大学の敷地内で友達とスポーツをしたり、バスに乗って一週間分の食料の買い出しに行ったりして過ごしています。時々遠くへ出かけることもあり、9月の初めの五連休にはフロリダのビーチに行きました。ビーチまでは車で3時間半ほどかかり、周りの景色を見ても牧場、草原、森...と海らしきものは一向に見られず、本当にビーチに向かっているのかどうか心配でした。無事フロリダには到着したのですが、その時私はまさか州を超えるとは思っていなかったので道中「Florida」と書かれた看板を見た時は驚きました。アラバマ州も海に面してはいるのですが、ビーチはそんなに大きくないらしいので、「ビーチに行く」と言ったらフロリダ州まで行くのが普通なのだそうです。
他にも多くの人が休日に色々なイベントを企画してくれます。世界の朝食を紹介するイベントでは、日本の朝食として参加者の人たちにご飯と味噌汁を食べてもらいました。今年は日本からの留学生の数が少ないこともあって、去年のような日本文化を紹介するJapanese Tableを開くことはできなかったのですが、このようなイベントも時々開催されるので積極的に参加しようと思っています。また、可能かどうかわかりませんが、いつか私たち日本人留学生もそのようなイベントを企画して他の人たちに楽しんでもらいたいです。
その他
日本にいた頃、「海外に行ったら自分の国(日本)について詳しく聞かれるから、ちゃんと日本文化の勉強をして行かなければならない」、といったことをよく言われました。しかしごくたまに、普通に勉強しただけじゃ答えられないような難しい質問をされることもあります。この間聞かれたのは「関西は日本の中心に位置するから東側の日本の方言と西側の日本の方言の混成語が関西弁には含まれているのかどうか」という質問でした。今まで考えたこともなかったので面食らい、はっきりとした答えを出すことも出来ませんでした。しかし日本以外の国に住んでいる人は日本のこういう点に着目するんだと知り、とても興味深く感じました。
友人たちと話している時でも、相手の言っていることが正しく理解できていなかったり、英語で自分の好きなものについて伝えることすらままならなかったりすることがあります。来た当初よりは英語を話す機会も増え、友人の一人からも「一ヶ月前よりは上達している」と言ってもらえましたが、会話をするたびに自分の未熟さを実感しています。ありがたいことに多くの人が、「何を言っているのかわからない」と伝えると丁寧に言い直してくれます。しかしいつまでもこの状態が続くばかりではいけないな、と最近になって焦り始めており、会話をするときは相手の言っていることを聞き取ることに必死になっています。多くの人と出会い交流する機会があるので、自分から積極的に会話に参加してリスニング・スピーキング力を上げていきたいと思います。