工学研究科材料科学専攻博士前期課程の林彩乃さんが、2026年日本液晶学会討論会おいて虹彩賞を受賞しました

2026年10月14日

2026年9月10日~12日にレンブラントホテル大分 (大分)で開催された2026年日本液晶学会討論会において、本学大学院博士前期課程2年生の林彩乃さんが「虹彩賞」を受賞しました。本賞は、優れたポスター講演を行った30歳未満の若手会員に与えられる賞で、今回は審査対象となった82件の若手ポスター講演から8件選出され、林さんの発表がその一つに選ばれました。林さんには、9月12日に行われた表彰式において賞状が贈呈されました。

受賞内容について

題目

側鎖型液晶性高分子の主鎖構造が液晶性低分子との相溶性に与える影響

発表者

林彩乃、竹下宏樹、木田拓充、徳満勝久

概要

側鎖型液晶性高分子(SCLCP)は、液晶相を形成する際にメソゲン基間距離と側鎖グラフト間距離の構造的不整合が生じ、これが液晶相の構造や液晶性低分子(LMLC)との相溶性に影響を与えると考えられます。本研究では、SCLCPに非晶性モノマーをランダムに共重合させた高分子(rSCLCP)を合成し、この構造的不整合の解消がrSCLCP/LMLCブレンドの相溶性および液晶相の安定性に及ぼす影響を評価しました。
偏光顕微鏡(POM)観察および示差走査熱量測定(DSC)解析の結果、ホモポリマーではLMLCの添加により相分離が生じるのに対し、非晶性モノマーを導入したrSCLCPでは非晶性モノマー量の増加に伴って相分離が抑制され、均一で安定な液晶相が形成されることが分かりました。これは、非晶性モノマーの導入による主鎖一次構造の制御によって、LMLCとの相溶性向上および液晶相の安定化制御が可能であることを示しています。

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