工学研究科材料科学専攻の坂口紀彦さんが、第36回高分子加工技術討論会において、学生優秀発表賞を受賞しました

2024年12月5日

10月31日、11月1日に名古屋市工業研究所で開催された第36回高分子加工技術討論会において、本学工学研究科材料科学専攻の坂口紀彦さんが学生優秀発表賞を受賞しました。

日本レオロジー学会・高分子加工技術研究会の主催で毎年開催されるこの研究発表会では、高分子材料、レオロジー関連の発表の中から優秀な口頭発表を行った学生に対して学生優秀発表賞を贈っています。今年度は11件の対象者の中から3件が選出され、その中の1件として坂口さんの発表が選ばれました。坂口さんには表彰状と記念のトロフィーが贈呈されました。

発表内容について

題目坂口_加工技術202411.jpg

ポリ乳酸の結晶化および高次構造における分岐分子の添加効果

発表者

坂口紀彦、竹下宏樹、木田拓充、徳満勝久

概要

近年利用が拡大しているバイオベースプラスチックの一つであるポリ乳酸の利用においては、結晶化の遅さが克服すべき課題として挙げられます。本研究では、ポリ乳酸と相溶でかつ特殊な分岐構造をもつ高分子をごく少量ブレンドするこがポリ乳酸の結晶化を促進することを、顕微鏡観察、小角・広角X線散乱等を用いることにより、メカニズムとともに示しました。ポリ乳酸の結晶化速度制御の新しい方法を提案した本研究は、高分子の核形成機構の理解の一助となるとともにポリ乳酸の利用拡大に貢献すると期待されます。