環境科学部環境建築デザイン学科の金子研究室の学生グループがベトナムの設計事務所と共同で 2021年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
2021年11月05日
環境科学部 環境建築デザイン学科の金子尚志研究室の学生グループがベトナムの設計事務所と共同で行った作品が、2021年度のグッドデザイン賞を受賞しました。
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。
これまでの受賞件数は50,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。(グッドデザイン賞ホームページより)
■受賞概要
<作品名>
A WEEKEND HOUSE [Tan Uyen House (The Wedding Bracelet)]
<受賞企業>
滋賀県立大学金子尚志研究室 (滋賀県)
<概要>
ベトナム山岳地域では、結婚指輪の代わりにブレスレットを交換する習慣がある。自然の風景に、ブレスレットをイメージするリング状の建築を重ねることで、建築と自然の融合を意図した。斜面地の既存樹木を残し、既存の地形と地域の気候を考慮して高床とした。既存樹木のための床と屋根の開口が平面計画の骨格を作り、風の道としても機能する。
<審査員の評価>
建築における消費エネルギーの低減を目指してパッシブハウスへの取り組みが進んでいるが、日本では寒冷地対応が中心であり、常暑地域でのパッシブ技術は進んでいないとされる。日越の学生が建築設計事務所とともにベトナムでのパッシブハウスの設計と検証に参加した本プロジェクトは、教育的な意義も高く、今後の日本の常暑地域へのパッシブハウスの展開を後押しするものである。