人間文化学部生活栄養学科の今井絵理准教授が令和4年度日本栄養・食糧学会奨励賞を受賞しました
2022年06月22日
このたび、人間文化学部生活栄養学科の今井絵理准教授が令和4年度日本栄養・食糧学会奨励賞を受賞し、6月10日に授賞式と受賞講演が執り行われました。
日本栄養・食糧学会奨励賞について
公益社団法人日本栄養・食糧学会は、栄養学ならびに食糧科学の進歩をはかり、国民栄養の向上に寄与することを目的とした学術団体であり、3,000名以上の会員が所属しています。栄養科学または食糧科学に関する基礎的あるいは応用的研究を行い、将来の発展を期待し得る満42歳未満の研究者に奨励賞を授与しています。
受賞理由
受賞題目:フレイル予防に有効な食事に関する栄養疫学研究
フレイルの低下によって健康寿命を延ばすことが期待できます。今井准教授は、高齢者の機能低下と食事との関係に着目し、日本人高齢者に対してフレイル予防に有効な食事を明らかにするための調査研究を行いました。その結果、動物性食品を摂取することや動物性食品を中心とした食事パターンが、高次生活機能の維持や貧血リスクの低下に関連することを見出しました。さらには、健康的な生活習慣要因の組合せが多くなるほど、死亡率が低く、主観的健康感が高まることを明らかにしました。以上のように、日本人高齢者のフレイル予防に寄与する可能性のある栄養素・食事パターンおよび生活習慣を明らかにしたことが評価され、今回の受賞に繋がりました。