工学部材料科学科の徳満勝久教授が、マテリアルライフ学会「論文賞」を受賞しました。
2019/07/25
このたび、工学部材料科学科の徳満勝久教授がマテリアルライフ学会論文賞を受賞し、2019年7月4日に名古屋工業大学において開催された令和元年度マテリアルライフ学会総会・年次大会において表彰されました。
マテリアルライフ学会は、日本で唯一の「材料の耐久性」をテーマとして1988年に設立された学会であり、設立以来一貫して、寿命予測、寿命制御、耐久性評価、耐久性向上、劣化解析技術、劣化機構解明など広範な学術活動を行っている学会であります。本賞は、マテリアルライフ学会に投稿された査読付き論文のうち、特に優れた研究内容である論文に対して授与されるものであり、マテリアルライフ学会誌Vol.30,No.1からVol30,No.3の1年分が対象とされました。
■論文タイトル:低温環境における積層フィルムの経年変化予測に関する研究
マテリアルライフ学会誌Vol.30, No.1, p.11-17 (2018)
■発表者:パナソニック(株)湯淺 明子、島 岐宏、滋賀県立大学 徳満 勝久
■選考理由:
積層フィルムの動的引張弾性率が-100℃以下の低温と常温によるヒートショックサイクルの印加によって低下することを見出し、動的粘弾性の周波数依存性から作成したマスターカーブとの対比によって積層フィルムの低温における経年変化を予測する手法を提案した。
本成果は、低温環境での寿命予測について広く参考になるため、マテリアルライフ学会論文賞にふさわしいと評価された。
表彰状授与の記念写真(左端が徳満教授)