大学院工学研究科材料科学専攻の前田麻美さんが、日本ゴム協会主催の2019年度「日本ゴム協会年次大会」において 「優秀ポスター賞」を受賞しました。
2019/06/07
5月23日〜5月24日に京都工芸繊維大学にて開催された2019年度「日本ゴム協会年次大会」において、
本学大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程の前田麻美さんの発表が「優秀ポスター賞」を受賞しました。
本賞は、初日午後に行われたポスター発表の中で優秀な発表に贈られるもので、今回は32件のポスター発表から5件が選出され、その中の1件に本学学生の発表が選ばれました。
大会初日の夜に開催されたミキサーにおいて、高田 十志和日本ゴム協会会長より表彰状が手渡されました。
なお、本優秀ポスター賞の対象は、学生だけでなく多数の企業・教員の発表も含まれており、今回学生は3名だけの受賞であり学生にとっては“狭き門”となっています。
〇発表内容について
■題目:EVOHの流動性改質および結晶化プロセスに関する基礎研究
■発表者:前田麻美、竹下宏樹、徳満勝久
■概要:
食品包装等のガスバリア材料として多く用いられているエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)を、
各種ブレンド材料として利用する際には粘度制御が重要なキーポイントとなります。
本研究は、EVOH系材料の粘度制御技術に関する基礎検討を行ったところ、従来法とは異なり“ある種の添加剤”を微量添加することにより、当該材料の力学物性等の諸物性を低下させることなく、粘度だけを低下させることを明らかにしました。この成果は、各種包装用フィルムや食品充填容器等において、リサイクルが可能となる等の成果が期待できます。