人間文化学部生活栄養学科の福渡努教授が2023年度日本アミノ酸学会学会賞を受賞しました
2023年11月1日
このたび、人間文化学部生活栄養学科の福渡努教授が2023年度日本アミノ酸学会学会賞を受賞しました。2023年9月30日に授賞式と受賞講演が執り行われました。
日本アミノ酸学会学会賞について
日本アミノ酸学会は、生命科学分野におけるアミノ酸の学術的研究を推進、奨励、啓発し、人類の健康・福祉の向上に資することを目的とした学術団体です。約350名の会員が所属しています。毎年、アミノ酸科学において顕著な業績をあげた研究者1名を表彰し、学会賞を授与しています。
受賞理由
受賞題目:アミノ酸異化代謝を介した脳機能保護、生体指標確立に関する研究
福渡教授は、アミノ酸異化代謝経路の代謝産物には生理活性を有する化合物が多く存在すること、代謝産物量は生理状態や代謝調節を反映することに着目し、アミノ酸異化代謝を介した脳機能保護、ビタミン機能性生体指標の確立のための研究を行いました。その結果、トリプトファンというアミノ酸の代謝が末梢組織で変動すると、脳機能に影響をおよぼすことを明らかにしました。また、体内のビタミンが機能しているか、尿中のアミノ酸代謝産物の測定によって評価できる可能性を見出しました。以上のように、アミノ酸代謝が健康の維持・増進、疾病発症予防に関連することを示した研究成果が評価され、今回の受賞に繋がりました。