第11回日本時間栄養学会学術大会において健康栄養部門臨床栄養学研究室 八幡大希さんが優秀発表賞を受賞しました!

2024年9月27日

2024年8月23日(金曜日)、24日(土曜日)に東京工業大学大岡山キャンパスで行われた、第11回日本時間栄養学会学術大会において、一般演題のなかから審査が行われ、大学院人間文化学研究科 健康栄養部門の臨床栄養学研究室に所属する博士前期課程2年生の八幡大希さんが見事に優秀発表賞を受賞しました。本表彰はノミネートされた26演題中、学会理事の審査により4演題に贈られました。

題目

Mgによる慢性腎臓病のリン日内リズム改善効果の検討

発表者

八幡大希、桑原頌治、甲斐沼桃花、八田真依、安澤俊紀、辰巳佐和子

受賞内容

慢性腎臓病(CKD)の進行に伴う高リン血症は、生命予後に大きな影響を与える心血管疾患(CVD)のリスク因子である。腎機能、特に体液量調節や血圧調節機能には腎臓の末梢時計が関与しているが、CKDでは体内時計が乱れており、さらに血中リン濃度の日内リズムが異常を示すとされている。今回の研究で、マグネシウムを強化した食事が、CKDにおいて血中リン濃度の日内リズムを改善し、高リン血症ならびにCKDの重症化を予防することを明らかとした。食事療法の一つにリン摂取制限があるが、様々な食品に含まれておりコントロールが困難である。今後、Mgの摂取量やタイミングを検討することで、よりアドヒアランスの高い効果的なCKD時間栄養療法の開発を促進する予定である。

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