「ペリネイタルロスとグリーフケア」の講義を受けました・・・。
助産師課程
2024.07.03
ウィメンズヘルス助産学特論の一コマに、ピアサポートグループ『さぼてんのはな』共同代表の奥野 愛氏と馬場 実怜氏をお迎えし、流産や死産、新生児死、人工死産等を経験された方々を対象としたグリーフケアの実際についてお話を聞かせて頂きました。
グリーフ(grief)とは、自分にとって大切な人や物を喪ったあとに、一定の期間続く様々な心と体の反応のこと。この悲嘆の期間は人によって2~3年、10年以上続くとも言われ、第三者がふたをすることはできません。滋賀県では年間およそ1,500人の女性が流産を経験し、200人前後の赤ちゃんが妊娠12週以降に流死産で亡くなっているのが現状です。医療機関で働く助産師には、赤ちゃんとの出会いだけでなく、赤ちゃんとの別れを支える大切な役割があることを学びました。
以下に、大学院助産1回生の感想を一部紹介します。
「お話を聞くまで、こんなに感情的・認知的・行動的・生理的・身体的反応がひどく強いと思っていなかった。「次がある」と簡単に捉えて接することは、決してしてはいけないと思った 。」
「亡くなった児を忘れず、限られた時間の中で『母として何かしてあげられた』と思ってもらえるようなケアを提供し、一緒に考える必要があると学んだ。」
「助産師としての関わりがグリーフケアにつながり、お母さんや家族のその後の人生に影響することをふまえ、対象に寄り添い、対象の味方でいられる存在でありたいと思った。」
今回の貴重な学びを "切れ目ない支援" や"意味のある支援"に繋げていけますように・・・。