小学校での教育実習を終えて (学生レポート)
養護教諭第一種免許取得のための教育実習を終えた学生の声を掲載いたします。
小学校での教育実習を終えて
3週間の期間中、保健室対応と研究授業を中心に実習させていただきました。
保健室対応では、子ども理解の重要性を学びました。同じように「足が痛い」と訴える児童であっても、痛みの緩和を求めている児童、手当を通して養護教諭との関わりを求めている児童、教室での授業を避けたいと求めている児童など、その背景にある思いは一人ずつ異なり、保健室対応では、児童の性格やこれまでの学校生活、人間関係など多角的な視点から児童を理解することが必要不可欠であることがわかりました。
研究授業では、1年生を対象に「トイレの使い方」についての授業学級活動を行いました。日常生活につなげてもらうためには、自分ごととして捉えてもらう、理由を理解してもらう、実践のイメージを持ってもらうことが大切であることを学びました。課題も多く残りましたが、先生方の助言や実際の児童の反応から、実践でしか得られない学びを多く得ることができました。
実習を通して、子どもから得られるエネルギーの大きさや、子どもの成長を近くで見守れる喜びを感じ、教師の魅力を再発見できました。教育実習初日に校長先生がおっしゃられた、"学校の中心は養護教諭"。この言葉の意味を実感することができた3週間になりました。
養護教諭に興味がある方は不安もあると思いますが、同じ思いをもった仲間や支えてくださる先生方がいるので、安心して教職課程に一歩踏み出してみてください。私自身、将来就きたい職業が一つに定まらず、保健師課程、教職課程の両方に進みました。大変な時もありましたが、それぞれの実習での学びは自分にとってかけがえのない経験になりました。将来の選択肢が広がり、皆さんの大学生活がより良いものとなることを願っています!