シリーズ「教育実習から学ぶ」学生からの学びの声:Part2
滋賀県立大学人間看護学部では、看護師免許と保健師免許(選抜制)の他に養護教諭第一種免許取得のための科目履修できる課程があります。養護教諭を目指す看護学生の学びの声を紹介するシリーズの続編です。
【小学校で教育実習を行ったAさんの学びの声 2】
教育実習では、病院実習では学ぶことができない、さまざまなことを経験させていただきました。特に、保健室登校をする児童への対応はとても難しかったです。児童は自身が抱える苦痛や苦悩を言語化することが難しいため,傾聴をしながら寄り添った態度で関わり,少しずつ苦痛や苦悩を取り除きながら,児童自身も成長できるように対応する必要があります.養護教諭が児童の抱える問題をすべて解決するのではなく,児童自身が問題に気づき,向き合い,強みを生かした解決に導くことが,養護教諭の働きであると感じました.
研究授業では,児童が抱える健康問題・発達段階に応じて,テーマを決める必要があると改めて気づくことができました.授業を行う前は「性の多様性は,テレビでもよく取り上げられているし,みんなだいたいわかっているだろう」と思っていましたが,いざ授業を行うと「性にもいろいろあることは知らなかった」「知らない間に差別していたので気をつけたい」という感想が多くみられました.児童の健康問題や知識などの実態を把握し,児童の理解度や興味,さまざまな観点からテーマ・授業の進め方を決めることで,児童の健康問題に対する意識を深めることができるのだと学ぶことができました.
これから養護教諭を目指している人の中で,「養護教諭になりたいけど,勉強ついていけるのかな」「教育実習不安だな」と思っている人がいると思いますが,先生はもちろん,先輩や同級生が必ず助けてくれます.わたしも多くの人に支えられ,教職課程を終えることができました.安心して勉強に励んでほしいと思います.応援しています!
(写真は養護教諭に関連した授業の風景です)