人間文化学部生活栄養学科の今井絵理准教授が、ネスレ栄養科学会議において論文賞を受賞しました

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2015/12/10

 

 人間文化学部生活栄養学科の今井准教授がネスレ栄養科学会議(2015年11月13日に東京大学 伊藤謝恩ホールにて開催)」にて論文賞を受賞しました。ネスレ栄養科学会議 (NNCJ) では健康な生活に寄与する食品・栄養に関する優秀な論文(英文)を発表した若手研究者に対し、栄養科学への貢献を賞して論文賞を贈呈しています。学識経験者の審査を経て、理事会において最終選考され、今年度は今井准教授を含む3名の研究者が論文賞に選ばれました。

 今井准教授が研究に参画している大迫研究は、大迫地域住民を対象に国立健康・栄養研究所および東北大学、帝京大学の研究者らが中心となって進めている大規模予防疫学研究です。

論文:Animal protein intake is associated with higher-level functional capacity in elderly adults: the Ohasama study.  Journal of the American Geriatrics Society, 2014

著者:Imai E, Tsubota-Utsugi M, Kikuya M, Satoh M, Inoue R, Hosaka M, Metoki H, Fukushima N, Kurimoto A, Hirose T, Asayama K, Imai Y, Ohkubo T.

要訳

 生活動作や生活機能の低下要因についてはこれまでに種々の報告があるが、食事に焦点を当てた報告はない。本研究では、地域在住高齢者においてたんぱく質摂取と将来の高次生活機能低下との関連を検討した。結果、動物性たんぱく質摂取量が最も高いグループの男性は最も低いグループの男性に比べ、生活機能低下となる可能性が39%低くなっていることを明らかにした。生活機能を高いレベルで維持するための栄養素を同定することは、その後の日常生活活動の減退を予防するためにも重要である。たんぱく質、とりわけ動物性たんぱく質が豊富な食事は高齢者の生活機能の維持に役立つ可能性が強く示唆された。

受賞一覧は、ネスレ栄養科学会議ウェブサイトをご覧ください。

http://www.nncj.nestle.co.jp/ja/researchawards/awardlibrary/2015thebestoriginalpaperaward

ネスレ栄養科学会議論文賞受賞