2017/11/22
2017年11月1日から2日にかけて電気通信大学で開催された、21世紀科学技術の異分野融合領域構築を目的とした国際会議 The Interdisciplinary Research and Global Outlook (Irago) Conference 2017 において、田中研究員がBest Poster Award を受賞しました。この賞は、75件のポスター発表の中から最も優秀なポスター発表に対して授与されたものです。
- 研究内容について
題目:「Fabrication and characterization of organic-inorganic perovskite photovoltaic devices」
著者:Hiroki Tanaka, Yuya Ohishi, and Takeo Oku
概要:ペロブスカイト結晶を用いた太陽電池は高い変換効率が報告され、世界的に注目されています。しかしこの結晶は立方晶から正方晶へ相転移するため、室温での構造不安定性が問題となっています。本研究では、鉛原子位置に亜鉛やゲルマニウムなどを導入することで、結晶構造が安定化することを計算から明らかにし、実際の太陽電池の変換効率を向上させることに成功しました。ペロブスカイト太陽電池における原子配列制御により、発電効率と安定性のさらなる向上可能性を示唆するものです。