大学院工学研究科材料科学専攻の山口開之さんが、平成29年度高分子学会北陸支部研究発表会 優秀研究賞を受賞しました。

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2017/11/28

 大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程1回生の山口開之さんが、平成29年度高分子学会北陸支部研究発表会 優秀研究賞を受賞しました。本表彰は,高分子学会北陸支部研究発表会(2017年11月18-19日 新潟大学五十嵐キャンパス)において研究発表を行った学生講演者の中で、優秀な発表者に対して贈られるものです。

<講演の概要>
著者:山口開之、金岡鍾局、谷本智史
題目:「結晶性コアを有する高分子ミセルのABA型トリブロックポリマーによる温度応答ネットワーク化」
講演の要旨:
生分解性と結晶性を持つポリカプロラクトンおよび生体適合性であるポリエチレングリコールからなるジブロックポリマーを合成し、高分子ミセル構造体を得た。その後、同成分で合成したトリブロックポリマーをミセル溶液に添加し、40度に加熱したものにおいてサイズの大幅な増大が確認できた。体温程度の温度で、ミセル間でのネットワーク構造が形成され、粒径の増大に至ったと考えられる。体温付近の温度で溶液から凝集体へと構造を変えるこの高分子は新規生体材料として期待できる。


山口君発表賞