工学部機械システム工学科・大浦靖典准教授が日本機械学会2014年度定時社員総会にて学会奨励賞を受賞しました。
2015/04/17
■日本機械学会奨励賞(研究)について
機械工学または広く産業社会に関わる主として研究上の業績(印刷公表された論文等)をあげた新進会員個人を表彰する制度です。
http://www.jsme.or.jp/japanese/contents/07/01.html
■受賞内容
受賞者:大浦靖典(滋賀県立大学)
業績:ディスクブレーキの鳴きに及ぼすパッド剛性の影響の研究
回転する円板(ディスク)にブレーキパッドを押しつけて制動するディスクブレーキは、安定した効きを発揮するため、自動車や産業機械に幅広く用いられている。その一方で、制動時に鳴きと呼ばれる甲高い騒音を発生することがある。鳴きの発生の有無や鳴きの周波数は、制動時にパッドをディスクに押しつける圧力の大きさによって変化するが、その原因が明らかではなかった。そこで、制動時の圧力の大きさによってパッドの剛性が変化すると考えて、鳴きが発生するメカニズムを示した。さらに、鳴き振動と同等の周波数と振幅でパッドを加振して剛性を測定する装置を開発し、制動圧が大きくなるほどパッドの剛性も大きくなることを実証した。