材料科学専攻博士前期課程の和久田捷斗さんが第74回高分子討論会優秀ポスター賞を受賞しました
2025年11月10日
大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程2回生の和久田捷斗さんが、第74回高分子討論会で優秀ポスター賞を受賞しました。高分子討論会は公益社団法人高分子学会が主催する三大行事のひとつであり、今回は9月16日〜18日に関西大学にて開催されました。今回、約800件のポスター発表の中から、予稿原稿の内容による第一次審査、当日の発表をもとにした第二次審査を経て、50件の優秀ポスター賞(うち、学生部門48件)が選出されました。
発表内容について
題目
架橋ナノドメイン構造を持つゲルの高機能化:温度変化に誘起される発光・力学特性の同時変化および高強度化
発表者
和久田捷斗1、伊田翔平1、大山雅寿2、中島啓嗣2、竹下宏樹1、上木岳士3, 4、金岡鐘局1(1滋賀県立大学、2滋賀県工業技術総合センター、3物質・材料研究機構、4北海道大学)
概要
イカやタコなどの生物は筋肉の動きを利用して体表の色素の環境を変化させることで体色を変化させます。このような生体のゲル状軟組織が見せる振る舞いを人工のゲル材料で実現できれば、新たなセンシング材料やソフトロボットの創出への貢献が期待できます。本研究では内部ナノ構造の設計と色素分子との複合化に基づき、熱刺激に対して素早く色と強さを変化させるゲル材料を実現しました。さらに、内部溶媒の設計による高強度化に向けた取り組みも進めました。なお、和久田さんの研究の一部は、英文学術論文として英国王立化学会が刊行する学術誌「Polymer Chemistry」に掲載され、表紙イラストにも選出されています(論文URL)。



