2019年10月30日
環境科学研究科環境計画学専攻の寺山友香さん(博士前期課程1回生)、環境科学部環境建築デザイン学科4回生の上田健太郎さんが、「2019年度日本造園学会関西支部大会研究・事例発表(2019年10月27日、和歌山大学にて開催)」において関西支部賞を受賞しましたのでお知らせいたします。
本賞は、「日本造園学会関西支部大会」の研究・事例発表セッションにおいて、口頭およびポスター発表を行った若手講演者の中で優秀な発表者に贈られるもので、本年は45件の発表の中から8件の講演が選ばれました。
講演の概要
著者:寺山友香
題目:「気候変動予測に基づく埋立地適応指針-江東区周辺を対象として」(ポスター発表)
講演の内容:
気候変動の影響が懸念される東京都のうち、最も甚大な水害が予測される江東区および周辺の地盤沈下の激しい地域を対象に、海外における取り組み事例などを参考に、埋立地の新たな利用方法を模索し、他の埋立地のモデルとなり得るマスタープランの策定および設計手法の提案を試みるものです。
今回の発表は、その前段となる分析過程をとりまとめたものですが、ポスト万博を見据えた大阪湾岸における研究への発展を期待するとのご意見を頂きました。
柴田昌三造園学会会長より表彰される寺山友香さん
著者:上田健太郎
題目:「都市公園内におけるPark-PFI実施事例と公園内の建築空間に関する研究-全国22実施事例の調査を踏まえて」(口頭発表)
講演の内容:
都市公園に民間の投資を誘導して公園の質を向上させる仕組み、すなわち公募設置管理制度(Park-PFI)が実施された全国22事例を対象に、公園内に新設された建築と公園との関係性を分析し、検証を試みました。
その結果、公園の眺望や環境を活かす空間構成や、建築が公園と調和する景観的配慮に関する知見を得ました。青森から福岡まで全事例を踏査し独自のデータを得たことが、高く評価されました。
柴田昌三造園学会会長より表彰される上田健太郎さん