大学院工学研究科材料科学専攻の森田大智さんが、第49回日本セラミックス協会ガラス部会夏季若手セミナーにおいて優秀発表賞を受賞しました

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2017/09/06

 大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程1回生の森田大智さんが,「第49回日本セラミックス協会ガラス部会夏季若手セミナー(2017年8月20-22日北海道小樽市にて開催)」において優秀発表賞を受賞しましたのでお知らせいたします。

 本講演賞は,ポスター講演を行った学生講演者の中で優秀な学生に贈られるもので,本年は43件のポスターの中から6件の講演が選ばれました。

講演の概要

著者:森田 大智,山田 明寛, 吉田 智,松岡 純

題目:「アルミノ珪酸塩ガラスの圧縮に伴う構造変化」

講演の内容について: 

 近年,スマートフォンのカバーガラスなどに使用されている「高強度」なガラスの多くは,Al2O3とSiO2を主成分とする(アルミノ珪酸塩ガラス)です。このようなガラスの高い強度の原因の詳細は未だ未解明な点が多く,特に,ガラスの破壊が生じるような大きな力が加えられたときに起きる,原子レベルでの構造変化はほとんど調べられたことがありませんでした。本研究では「ダイヤモンドアンビルセル」と呼ばれる圧力負荷中でも試料の観察が可能な実験装置を用いて,圧力8万気圧までのガラスの構造変化を「その場」観察しました。その結果,高い強度をもつガラスでは,圧力負荷によりAl3+イオンの酸素配位数が増加しやすいことがわかりました。

森田若手セミナー_賞状