公立大学法人滋賀県立大学(理事長:大田啓一)と日本電気硝子株式会社(社長:松本元春)は、「産学連携の協力推進に関する包括協定書」(以下、協定書という)を平成19年に締結し、相互の連携事業や寄附講座の運営を行い、今年度で10年目の節目を迎えるに至りました。
今後も協定書に基づく事業を長期的に継続していきたいという双方の考えも一致したことから、平成28年(2016年)7月26日に、三日月大造滋賀県知事お立会いの下、協定締結式を執り行い、平成31年4月1日から平成34年3月31日までを期間とする新たな協定を締結いたしました。
「産学連携の協⼒推進に関する包括協定書」について
①目的:
・双方が有する人的物的資源と知的財産を有効に活用し、その成果を社会に還元する
・双方が緊密な交流を行うことにより地域の産学連携を推進し、もって社会の発展に貢献する
②連携事業:
・ガラス工学分野における技術開発、新規技術に関する共同研究や技術交流の実施
・ガラス製造プロセス工学に関する寄附講座の設置
・連携事業に基づく成果発表や情報交換等の実施
・次世代を担う学⽣及び社員の人材育成に関する相互協⼒
③協定の実施期間:
現行の協定:平成28年4月1日から平成31年3月31日まで
本日締結の協定:平成31年4月1日から平成34年3月31日まで
寄附講座「ガラス製造プロセス工学」の概要
①趣旨:
世界のトップレベルにあるわが国のガラス技術が更に牽引力を増すためには、ガラスの特性を最大限に発揮する効率的な製造プロセスを設計し、製造技術として活かしていくことが必要となる。このため、滋賀県立大学のもつガラス工学研究の実績を基に、ガラスの溶融から成形・加工に至る信頼のおけるデータの測定と測定結果の物理化学的体系化等ガラス製造に関する基盤技術の総合的な研究を行うとともに、ガラス研究者・技術者の人材育成に取り組むことを目的とする。
②研究テーマ:
ガラス工学に関する基盤技術の総合的な研究。
③研究体制:
滋賀県立大学工学部に「ガラス工学研究センター」を設置し、本寄附講座を置くとともに、学内研究者等の参画を得て共同研究を推進し、ガラス製造技術に関する総合的な研究体制を構築。
④寄附⾦:
3年間の設置期間に対し1億円。(講座の運営に必要な経費に充当)
平成19年~平成34年の総額は5億円。