工学部機械システム工学科4回生の川俣遼悟さんが、第37次「工作機械技術振興賞・奨励賞」を受賞しました

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
2016/06/22
 

 このたび、滋賀県立大学工学部機械システム工学科4回生(講演発表時)の川俣遼悟さん、栗田裕教授、大浦靖典准教授、田中昂助教、博士前期課程1年山本脩平さんの研究グループが、第37次「工作機械技術振興賞・奨励賞」を受賞しました。

 

 公益財団法人工作機械技術振興財団は、学術および科学技術の振興を目的として、昭和54年7月17日通商産業大臣の許可を得て設立された公益財団法人です。工作機械の開発、生産、利用に関する基礎的、応用的な技術の開発に係る助成を通じて、工作機械の品質・性能の向上、生産および利用の改善や合理化にたずさわる研究者・技術者の養成に寄与することにより、機械産業の健全な発展に資し、もって国民経済の発展に寄与することを目的としています。今回受賞した工作機械技術振興賞奨励賞は、将来の工作機械の発展を担う人材育成の一助として、優秀な卒業論文を発表した学生およびその指導教官に対し表彰されるものです。

 

 受賞内容は次のとおりです。

 

論文題名:

薄肉円筒工作物に生じる工作物変形型びびり振動

 

概要:

航空機産業では、燃費向上を目指した軽量化や耐熱性向上の要求から、チタン合金や耐熱合金など難削材製薄肉部品の切削加工が増加している。薄肉部品の切削加工時には、工作物自体が曲げ変形するびびり振動を発生する。びびり振動の発生を避けるために切削速度を下げると、加工時間が増加し加工コストの増大につながる。そこで、本研究では、切削速度を落とすことなく、びびり振動を抑制する技術の開発を目指した。まず、工作物の全周に非接触型の変位計を配置して、びびり振動時の工作物の変形を計測した。次に、工具接触点における工作物の振動のしやすさに着目して、びびり振動が発生するメカニズムを解明した。さらに、解明した発生メカニズムに基づいて、合理的にびびり振動対策を立案した。

 

発表者・研究協力者:

川俣遼悟(学部4年)、栗田裕(教授)、大浦靖典(准教授)、田中昂(助教)、山本脩平(博士前期課程1年)川田昌宏(カワタテック)、松本拓也(カワタテック)

 

掲載誌:

日本機械学会関西学生会平成27年度学生員卒業研究発表講演会前刷集、No. 16A15

 

Ex kawamata