2015年4月25日(土)、教育実践支援室では、FD活動の一環として「授業の基本研修会-授業の基本と授業づくり」を開催しました。 この研修会は、関西地区FD連絡協議会の共催事業となっており、本学関係教員14名に加えて、協議会加盟校等から9名(大阪樟蔭女子大学、大阪電気通信大学、京都学園大学、京都文教学園、滋賀短期大学、東洋食品工業短期大学)の合計23名の参加がありました。
今回の研修会は、この4月から着任された初任教員向けプログラムとして開催され、「授業の基本と授業づくり」のタイトルのとおり、授業を行う上で必要となる基本的なスキルや心構えを中心に、3つのプログラムを実施しました。研修会の構成と概要は以下のとおりです。
第1講:授業の基本①-基本の基本-(10:00~12:00)
授業における基本的なスキルや心構えをテーマに講義を展開しました。特に、板書方法(黒板・チョークの使い方)・発声法・視線の使い方・机間巡視など、授業づくりの基本的要素から、教育上の意図を持って問いかけをする「発問」の方法まで幅広い基礎スキルについて学びました。
第2講:授業の基本②-授業展開上の罠-(13:15~14:45)
総論ばかりで学生が理解不足に陥りがちな授業づくりに具体性を持たせ、学生が興味を持って理解できる授業展開を、実例をとおして学びました。各授業での学習目的に沿った効果的な授業の進め方について講義がありました。
第3講:授業づくりワークショップ(15:00~17:30)
第1講および第2講で学んだ授業づくりのスキルを基に、グループに分かれて実際に授業構成を考えました。「教材研究」をして授業準備をすることが重要であり、授業の「ヤマ」を決めて、そこから全体の構成を考えることでストーリー性とおもしろみのある授業が作れることが示されました。
参加された先生方には実際に模擬授業を行っていただき、教材研究とヤマづくりの方法を実践をとおして学んでいただきました。 参加者からは、「つかみの重要性を改めて感じた」という声や、「グループワークを通して自分の授業を見直すことができた」、「学生への発問を取り入れて授業を展開する技術を学べた」という感想が聞かれました。また、「授業準備(教材研究、授業構成)におけるコツをつかみたい」という意見や、「効果的なパワーポイントや講義資料の作成方法を知りたい」など、研修会に参加したことで、より良い授業運営方法を学びたいという積極的な声を多くいただきました。