滋賀県立大学人間看護学研究科では、慢性疾患看護専門看護師と在宅看護専門看護師の教育課程を設置いたしました。
本コースでは、対象者の QOL向上のために、高度な専門知識と卓越した技能を修得し、生涯にわたって地域社会に貢献できる基礎的な力を備えた、質の高い看護が実践できる看護師を育成します。
さらに、看護専門職者として、現場のみならず教育や政策への課題にも反映できる力を養っていきます。
<慢性疾患看護学分野>
慢性疾患看護分野では、慢性疾患が増加する現代社会において、特に成人期から高齢期にかけて社会を支える人々が生活の営みの中で健康管理を続けられるよう総合的に援助する高度専門職者の育成を目指します。このため、慢性疾患とともに生きる人々の理解、慢性疾患の予防、専門的な看護支援方法および適用される制度・政策とその革新方策等を学び、医療を受けながら生活する人々に質の高い看護が実践できる能力を養います。
<在宅看護学分野>
在宅看護の対象となる療養者や家族の現状とニーズを捉え、人々の人権を尊重し、生活の質の向上に寄与できる看護専門職者の育成を目指します。
具体的には、倫理的判断・医学的判断に基づく的確なニーズの把握と支援、ケアマネジメント能力、コーディネーション、経営管理能力、研究能力を高め、先を見据えた在宅ケアシステムの構築に資する質の高い在宅看護実践能力を養います。
※本コース受験資格:5年間の実務経験(うち3年間は専攻する専門分野における実務経験)があること。
※※修了後の取得資格等:修了後6か月の実務研修を積むことによって、日本看護協会の専門看護師認定審査の受験資格を得ることができます。