2018/01/16
滋賀県立大学人間文化セミナーを下記のとおり開催します。
是非お越しください。
記
●演題:
「他者理解・自己理解のための社会調査 ーー調査者・被調査者のはざまを生きる」
講師:梁陽日氏(同志社大学嘱託講師、対人援助学会常任理事)
●日時 :
平成30年1月23日(火) 10:40~12:10
●場所 :
滋賀県立大学 A2-202 講義室
●対象 :
学生・教職員および一般(予約不要・参加無料)
●講演内容 :
インタビュー調査や参与観察を通じて、人びとの生活世界や経験世界を深く豊かに描き出す社会学的な質的研究やエスノグラフィーへの関心が高まっています。これらの研究は、社会のなかで周縁化され、存在自体が不可視化されるマイノリティをめぐって、当事者たちの声と経験を世に示してきたといえます。関心の高まりの背景には、排外主義やヘイトスピーチなど、今日の社会状況があるといえるでしょう。
本セミナーでは、長年、在日コリアンの戦後史について調査をつづけておられる梁陽日さんにご講演いただきます。梁さんは、公立学校の民族学級講師として働くとともに、発達障害や精神疾患など生きづらさを持つ人たちへのケアにも取り組み、一貫して社会的マイノリティのサポートを担ってこられました。また、研究者としてご自身の経験を研究対象にもされています。
そこで、梁さんには社会調査の実施者(調査者)であるだけでなく、その対象者(被調査者)にもなるという複雑な立場から、在日コリアンをはじめとした社会的マイノリティをめぐる社会調査の意味と功罪について語っていただきます。「他者理解・自己理解のための社会調査」という視点から、現在の日本社会のありようについても考える場をつくり、開きたいと思います。
●問い合わせ先:
〒522-8533 彦根市八坂町2500番地
滋賀県立大学 人間文化学部
TEL 0749-28-8401 FAX 0749-28-8479
主催 滋賀県立大学人間文化学部